「鳥になるための七ツの方法 第二夜」

えー、最近、蒼いCGを作っていないなぁ、と思い、作りました。
ついでに、前回作った「鳥になるための七ツの方法」の続きめいた話が浮かんだので、それをトッピング。


あの夕方。
結局、「鳥になれる風」というのは吹かなかった。
正直なところ、ほっとしたけれども。

それから、二日後。
僕は同じクラスの女の子に呼ばれ、夜の学校にいた。
背が低く、起伏のない体型の少女は、僕を見ると制服のすそに手を掛け、そして、あっさりとそれを脱いだ。

僕は息を呑んだ。

「なにか感想はありますか?」
「えーと、その、個人的にはやっぱり下着は白がいいかなぁ、と」
「サービスのつもりだったのですが、お気に召さなかったようですね。わかりました。次回は白を着て脱ぐことにします」

そう言うと、彼女は冷めた目を向けた。
聞かざるを得ない

「……その翼は?」
「鳥になるための翼です。562名の死者たちが求め続けたもの。もっとも、これがわたしの認識限界でしたけれども」
「どういうこと?」
「人間は空を飛ぶことができないです。したがって、空を飛ぶためには、その当然の認識を捨てなければいけません。わたしは捨てきることができませんでした。心の中で日常を忌避しながらも、それを捨てるほどの勇気が持てなかったわたしの翼がこれです」

そして、彼女は続けた。

「鳥には『なる』ものでありそれを『待つ』ものではありません。もし、あの子が翼も得ずに鳥になるための風を待ち続けるのならば……」
「どうなるの」
「あの子は、墜死します」


今回のCG作りの時のテーマは「月の光」なのですが、けっこううまくできました。
やっぱり、レイヤーをバンバン使って効果を入れていくのは気持ちいいですね(^^)

どうでもいいですが、逆光のCGというのは、光や影の具合がイマイチわからず、毎回、作っていて「あぅ〜」な感じになります。今回も「あぅ〜」。
次回の逆光CGの目標は「あぅ〜」と言わないことですね(^^)

2004/03/20 紅茶男