「ささら −の習作」

- mini novel -

貴明さんと待ち合わせをする場所は、いつも決まっています。

二つのビルの間にある狭い空間。
表通りに面しながら、あらゆるところから死角になっているこの場所で、わたしは貴明さんを待ちます。

よろこんでもらえるか。

貴明さんを待つ間、
何度もその事を考えてしまいます。

いやらしいと思われないだろうか。

その事も、考えてしまいます。

その不安を追い払うように、
貴明さんの足音が聞こえました。

 

 

いつものように言葉を交わした後、
貴明さんの視線がわたしの身体に流れました。

それだけで身体の芯がじわっとなります。

わたしは欲張りです。
心も身体も、もっと愛して欲しいと思ってしまいます。

だから。

わたしはスカートの裾に手をかけました。

 

 

- comment -

てなわけで、習作です。

いや、夏コミ用に、
一人語り形式のささらものを作りたいなぁ、と思っているので。

瞳の形がうまくいかないのが、ちと残念。
色合いはそれなりに気に入っているんだけれどもなぁ。

 

2008/01/14 紅茶男