「姉妹隷記 −互清−」

- mini novel -

悪夢のような。
いや、悪夢であればどれだけよかったか。

そう思うしかない凌辱が終わり、私とかすみは拘束から解かれた。
かろうじて身体を支える程度の力しか残されていない手足を、胸を、顔を、髪を洗われた後、私たちは、汚された互いの内側を洗浄しあうように命じられた。

細いホースの先端が、両手の中指に設置される。

かすみは、私を。
私は、かすみを。

恥辱の痕跡を洗い流すために、指をそれぞれの膣と尻穴の中に入れ入れるよう、命じられた。

まず、私がかすみを洗った。

自分の手で、姉から男の痕跡を消し去る作業に、わたしは没頭した。
それを行っても、いままでの日々が消えるわけではなく、そして、これからの日々が変わるわけではない。

そんなことはわかりきっていながらも、私はただ一心不乱に姉を洗い続けた。

かすみの「中」は暖かかった。
わたしの指を待ちかねていたかのように、蠢き、締め付ける。
お尻に入れた指も、同様の歓迎を受けた。
心地よく指を締め付けてくる感覚に、わたしは溺れるように、指を抜き差しした。

それが、男達がかすみを凌辱した時に味わっている快感だとは気付かずに。

かすみの洗浄が終わり、今度は、私が洗われる番となった。

姿勢は、男達が決めた。
私は四つん這いになり、尻を掲げ、全てをかすみに委ねる姿勢を取った。

 

指が、差し入れられた。

指先の先端から噴出する水流は、適度な温度を持ち、指と共に私の内側を洗い清めていく。

「っっ」

声が漏れ掛けた。
漏れる寸前まで気がつかなかった。

周囲を囲む男達のざわめきが遠くに去っていく。
代わって、かすみの指が与える感覚が、私の全てを支配していく。

それが何を意味するのか気付かないような初心さは、ここにおいて繰り返し与えられた性辱で既に消え去っていた。
数えきれないほどの性虐の中で強制的に叩き込まれた反応が、私の身体に起きる。

乳首が尖ってくる。
膣が濡れてくる。

男達の性の慰み者なった時に力尽くで掘り起こされるそれらの変化が、かすみの細い二本の指だけで私の身体に起きていた。

かすみの指を喜び、さらなる快楽を貪ろうとする心と共に。

先に私の指を受け入れていたかすみもまた、この感覚を味わっていたのだろう。

わたしの中にいれた指は、必要最小限度の動きしか示さず、少しでも指が与える影響を減らすように動いていた。

姉妹共に輪姦され、精液の捌け口となり、排泄物を浴びせられた後に、互いの手で快感を与えあう。

共に囚われたもの同士だからこそ。
同性だからこそ。
姉妹だからこそ。

凌辱者しかいないこの場所では、互いの存在は安らぎであった。
同時に、その安らぎは、男達から受ける全てを反転したものを、私達に与える。

性辱の反対。
即ち。
性の快楽。

そう呼ぶしかないものが、わたしの中に湧きあがってきた。

かすみの指がじれったい。

抉って欲しい。
抜き差しして欲しい。
抱きしめて欲しい。
唇を奪って欲しい。
舌を入れて欲しい。
唾液を流し込んで欲しい。
身体を重ねて欲しい。

もっと、もっと気持ち良くなりたい。

二人きりであったなら、わたしは全ての想いを、言葉と行動に移していただろう。

最後の最後までそれを口にしなかったのは、失いかけた正気の片隅に、まだ男達がいたからである。

男の姿。
その憎い姿が、最後の一線で私を踏み止まらせていた。

「よーし、その辺りでいいだろう」

男が終わりを告げる言葉を口にした。
かすみの指が差し抜かれ、わたしの膣がそれを惜しむように蠢く。

「んじゃ、ま、お互いの身体が綺麗になったことを証明してもらうために」
別の男が、いやらしい笑みを浮かべた。
「互いの大切なところを舐め合ってもらおうか」


 

 

- comment -

えと、凌辱物のお話ですが、今後しばらくは、姉妹だけの絡みのお話になる予定です。

というわけで、それに備えて、久々に大人の本屋さんに行って、女の人同士があれこれしている雑誌(DVD付)を買ってきたのですが、思ったほど参考にならず残念。

まあ作りだすのは妄想の産物。
原料もやはり妄想の方がいいのかなぁ。


前回の反省を踏まえて、今回は差分なしです。
んー、作成は楽になるけれども、差分がないと話がうまく展開できないという欠点も……まあ、何事にも長所と短所はあるのだから仕方ないのですが。

 

2011/08/01 紅茶男