「かすみ隷記 -囚われ-」

-novel-

わたしは、囚われの身として地下に監禁されました。

里からの追っ手などでないことは、すぐにわかりました。
追っ手ならば、わずかな反抗の可能性も残さず、一瞬でわたしの命を奪ったはずです。

わたしを拘束した男たちは、わたしの衣服を奪いました。
その目的がわたしの身体にあることは、明らかでした。

負けない。

それがわたしが自分の心に刻み付けた一言です。
男達の贄となるわたしが、自分を保つにはそれしかありません。

男が女を性の力で屈服される方法があることを、わたしは里の本で知っています。
身体と心を堕とされれば、わたしは性奴隷として、自ら尻を振るようになるでしょう。

これから絶え間なく繰り返される陵辱に耐えること。
誰にも見せることのない戦いをの火蓋を、私は心の中で切って落としました。

2003/8/9
2004/03/12 novel追加  紅茶男