「あやね隷記 -仕着せ-」

- novel -

夜の凌辱を受けるための衣装。
破り捨てたくなるようなその衣装が今日だけは違っていた。

「これは……」

立ちすくむわたしに、その服を持ってきた男は残忍な笑みを浮かべた。

「そうそう、言い忘れていた。
今日、お前を犯るやつらだが、全員、昨晩はそれを着ていた娘に相手をしてもらったやつらだ」

その言葉に手が震える。

「ま、十分、楽しませてやるんだな。
もし、今日のやつらを昨日以上に満足させられれば……」

会えるぜ、という言葉と共に、男は服を指さした。

服を身にまとう。
洗濯も済み、温もりなどは残るはずもないのに、かすみを感じられるような気がした。

思う。

ここにいる、ということを。
そして、わたしと同じように男達の性奴隷として、屈辱の日々を送っていることを。

会いたい。
その思いが抑える間もなく溢れてくる。

だが。

会うことができたとしても、わたしにはなにもできない。
枷を外すことのできないわたしは、自分自身すらも解放できない。

目の前で、かすみが犯される。
かすみの目の前で、犯される。

その明日を思い描きながらも、わたしは服を着る手を休めることができない。

この先が、さらなる闇に続くということがわかっていながらも。

 

- comment -

原画からデジタルで作ったぞCGの二枚目です。
いわゆる「絡み」がなければ、紙ベースで作るよりも楽なんだけれどもなぁ……

かすみの服を着たあやね……思いつきで作ってみたけれども、悪くはないですね。

 

2009/05/24 紅茶男