「あやね隷記 -遊戯-」

- novel -

わたしは、その小さな部屋で手足を拘束され、そして種々の淫猥な玩具を突き入れられた。

胎内で蠢くその感覚のみですら堪えるのに必死であるのに、男達は獣のような笑いと共に、わたしの耳に覆いをかぶせた。

無音がわたしを包む。

男達が去る。
訪れる暗闇。
完全な沈黙。

それが次の瞬間、一気に砕け散った。

周囲に並べられた画面には、男達の性玩具となるわたしの姿が幾重にも映し出される。
絶え間なく耳に届けられるのは、犯されたわたしが口にした数々の言葉に、男達の下種な息遣いと、体液が掻きまわされる音。

拘束され、玩具に弄ばれ、そして男達の性欲の捌け口としての自分。
その事実を否応なしに知らしめるためにこの部屋はある。

画面の中の自分が蹂躙される。

いや、それだけではない。
その屈辱の時間を早く終わらせるためとはいえ、自ら進んで男達の快楽を満たすわたしが、そこにはいる。

あれが、わたし。
そう認識する。

現実の否定は、屈服を意味する。
だからこそ、わたしは画面から目を背けはしない。

しかしそれは一方で、自分がどのようになり、どこへと向かっているのかを突きつけられることでもある。

画面の中のわたしが、精液を飲み下す音が一際大きく響いた。

それと同調するように。
一瞬だけ、わたしの喉がかすかに動いた。


- comment -

2009年の初CGです。
まあ、いつもとなにも変わりませんが。

今回は、色が思ったように乗ったので、後半の作業がけっこう楽しかったデス。
いや、新しく使い始めたスキャナの設定が失敗して、読み取りが試行錯誤だったもので。

少しづつ新しい塗り方を試していたりします。
これが次回につながるといいのだけれども……

 

2009/01/18 紅茶男