「あやね隷記 -衣装遊び:私服-」

- mini novel -

頭上から人の足音が降ってくるその空間。
頭上から人のざわめきが降りてくるその場所。

その場所で、私は「客」が現れるのを待っていた。

上衣は、胸の形が浮き出るものを。
下衣は、正面にスリットの入った短いスカートを。

私娼。
それが私に与えられた役柄だった。

「値段は安く設定したが、場所が場所だからな」
私をここに連れてきた男たちは言った。
「来るとしたら、よっぽどの好きモノか、でなければ変態だな。ま、どちらにせよ、ちゃんとお相手するんだぞ」

頭上では、笑い声があふれるその場所で、私は壁に背中を預け。
そして。

客が現れた。

「5回」

現れた『客』はそう短く言うと、横に設けられた箱にお金を入れ、下半身を覆っていたものを脱ぎ捨てた。

「まず、尻」

壁に手をつかせた私の後ろに回りこむと、『客』は用意してあったローションをそそり立ったものに塗り、すぐに私を犯し始めた。

 

 

頭上では、笑い声があふれるその場所で、私は壁に掌を預け。
そして。

客はただひたすらに、私へと性欲をぶつけていた。

いままで私を犯してきた男達のように嬲るのではない。

ただ、性欲処理の対象として買った道具を使う。
『客』の動きはただその一点に集約されていた。

言葉を使って責められるのとは異なり、同じ姿勢でただ犯され続ける。
そして、性交に溺れることができない場合、思考だけが正常に働いてしまう。

頭上から人の足音が降ってくるその空間。
頭上から人のざわめきが降りてくるその場所。

そこで、私は……

私は……

 

 

- comment-

構図から考えると、胴が長いですね。
うーむ、見事に失敗したなぁ。

えと、少しCGの作り方を変えてみました。

と、言っても、作った本人以外には何が違うんだ、という感じでしょうが、主線をパソコンで処理せずに、鉛筆を取り込んだ状態のまま使っています。

この一つ前のCG……看護婦編と比べれは、少しはわかるかな?

いや、
「これで線に表情が出るのかな?」
と思ったので。

主線を処理していない分、CGの下地に幅ができて、いろいろな色を使用できる許容性が生まれることがわかったのは大きな発見だったのだけれども、なんとなく、
「CGを作る」
ではなくて、
「絵にパソコンで色をつける」
という感じに。

どちらの方がいいのか。
もうちょっと検討してみないと。


 

2008/06/01 紅茶男